思い出すために

ライブのメモなど

2年間の想いを込めたnaoからみんなへのメッセージ。「nao one man live お久しぶりですん歌います。~とうとう前厄 orz LV.31!!~」ライブレポート。

2年間の想いを込めたnaoからみんなへのメッセージ。「nao one man live お久しぶりですん歌います。~とうとう前厄 orzLV.31!!~」ライブレポート。

 

主にPCゲームの歌唱で活躍しているnaoさんの2年ぶりのワンマンライブ「nao one man live お久しぶりですん歌います。~とうとう前厄orz LV.31!!~」が2016年6月26日(日)に東京・吉祥寺CLUB SEATAで開催された。
以下ライブレポートをお届けする。 

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開演時間を過ぎた17時過ぎnaoさんの影ナレで当日の注意事項が伝えられる。
数分後バックバンドを引き連れて登場したnaoさん。最近のライブ衣装は最初からライブグッズを身に着けていることが多かったが、今日はいつもと違い大人の女性を連想させる衣装。赤いシャドーが入った化粧はさらに妖艶な雰囲気を増幅させる。入場も終了し、いよいよライブの幕があがる。

 

“光る 拡張現実(そら)へ手を広げてみて此処から始まるREAL!”

 

果てしなく広がる空をイメージさせる歌詞とメロディと共に、ライブの始まりが告げられた。ライブ最初の曲は「Another Reality」。これから始まる楽しい時間を期待させてくれる曲調で観客も最初からテンションMAXだ。

 

続いて「SymmetricGeneration」。超次元ゲイムネプテューヌシリーズの楽曲で曲調は激しく、バンド形式で歌われるとさらにその激しさ、迫力、熱さが増す。そのせいか序盤から会場は溢れんばかりの熱気で包まれた。

 

「侵食のサクリファイス」、「黄昏のリべリオン」と再び激しい曲が続く。2曲とも音楽制作を手掛けるsolfaの楽曲だ。最近のnaoさんのPCゲーム楽曲はsolfaが手掛けることが多い。「侵食のサクリファイス」のタイアップゲームである「Dearest Blue」はいわゆる寝取られゲームであり、楽曲では原作のDarkな雰囲気が非常によく表現されている。ライブでも激しいながらも陰鬱な雰囲気と言うのが良く表現されていた。「黄昏のリベリオン」も凌辱ゲームの主題歌となっており、Darkな雰囲気が漂う。しかし前奏の弦の音色から一気に曲にひきこまれ、観客を熱くする。気付くとその曲の世界観に圧倒されていた。

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(solfaよりnaoさんへ)


そして次は「Mars」。アリスソフトの大人気PCゲーム「戦国のランス」のキャラクター上杉謙信(※女性)のBGMであったものに歌詞をつけた楽曲。「Mars」という曲名からもわかるように軍神が戦場を駆けていくような疾走感あふれる曲だ。(火星はギリシャ神話の軍神アレスと同一視されている)雄々しくも美しい女性の胸の内が描かれた曲を雄々しく美しい?naoさんが堂々と歌い上げる。


「Blue-LoveChime」は人気PCゲームメーカーゆずソフトの「天色*アイルノーツ」の楽曲。会場内にもファンが多いのか歓声が上がり、naoさんも楽しそうに歌う。

 

naoさん
“響き渡る鐘の音が 恋の始まりを告げる”
“ねぇ、私 君のことが”

 

観客
“大好きだ・・・!”

 

サビでの合いの手もばっちりだ。 

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ゆずソフトよりnaoさんへ)

 
「Pure Seven days」はかわいい系の曲。もともと電波曲を得意にしていたこともあり、こういう曲調の歌はnaoさんの十八番だ。恋する女の子の恋心を表した歌詞は聞いてる方も恥ずかしくなってくるぐらいこそばゆい。naoさんに「好き好き」言われたら、恋しない者はいないとばかりに会場はピンクのハートに包まれているようだった。

 

「ドキドキ ☆ Fallin’Love」、「stellar my tears」と「カスタムメイド3D2」の楽曲が続く。観客の中にダンスをマスターした強者がおり、naoさんもそれに合わせてダンスをする。観客との距離が近いライブハウスならでは光景だ。「stellar my tears」ではダンスチューンながらも女の子の繊細な恋心が見事に表現され会場全体を魅了した。


startline」を挟み、前半戦が終了。ここでnaoさんからMCでライブが後半戦に入ることが告げられる。しかも後半戦は休む間もない激しい曲のオンパレードということだ。観客は「よし!来い!」と気合を入れ直すかのように歓声を上げる。

 

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ライブ後半戦は「Rave:tech(^_^)New;world」から始まった。ここではnaoさんがショルダーキーボードを持って登場し、弾き語りで歌唱。naoさんがイベントで楽器を披露するのはこれが初めてとなる。
「Rave:tech(^_^)New;world」はnaoさんのネプテューヌへの想いがたくさん詰まった曲だ。naoさん自身が作曲し、曲の随所に過去に歌唱したネプテューヌシリーズの楽曲(「流星のビヴロスト」や「神次元!ふぉーちゅん・まてりある」など)の要素が盛り込まれている。また歌詞も山下慎一狼こと王様が手掛けており、直接に歌詞には書いていないが「ねぷてぬ」や「ピーシェ」などと聞こえる空耳的な要素もあり、そういったところにもネプテューヌへの愛が感じられる。さらにこの曲はnaoさんが歌っている楽曲で最高音であるhihiAの音が使われている。ここまで高音を出せる歌手は中々いないが、ライブでは見事に歌い切っていた。


「平衡SPECTRUM」、「とある小国のお姫様が、会ったこともない兄の家にやってきて住みついた事情。」、「永遠なる絆と想いのキセキ」と畳み掛けるように激しい曲が続く。激しい曲はヴォーカルやバンドはもちろん観客も消耗する。しかしヴォーカルやバンドの熱い演奏に観客も全力で応える。決して手は抜かない。熱いせめぎ合いがそこにはあるのだ。出演者、観客共に熱気は最高潮になった。

 

嵐のような曲が過ぎ去った後はゲームの評価はいまいちだが、楽曲の評価は高い「Light the World」、「N.O.S」の2曲を披露する。


そしてここで満を持しての「相対性VISION」。これも曲調は激しい。聞き所は作曲者の志倉千代丸節が炸裂しているサビの部分であろう。

 

“空に放て 遥かなVISIONへ 3つの次元 めくるめく世界”
“迷い込んだ 妄争領域 キミとなら乗り越えられる”
“明日へのコンティニューOK!?”

 

まさにこれぞ志倉千代丸といわんばかりのサビ。
会場はラストに向かってさらにテンションが加速していく。 

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5pb.よりnaoさんへ)

 

遂にセットリストもラストとなってしまう。naoさんが「次の曲でラスト!」と言うと会場からはお約束の「えー!」という声がもれる。

 

セットリストのトリを飾るのは「Wonderhell party time」。6thAlbum「nao 6th workstation of lilith」に収録されている新曲だ。後半戦は激しい曲が多かったが、この曲は少し落ち着いたデジタルポップだ。

 

“不思議があふれてく”
“期待が踊っている”
“願いのパレードが”
“私を呼ぶparty time”

 

今日のこのライブはきっとnaoさんが描いたparty timeなのかもしれない。

 

“ファンタジック探しに飛び出そう”
“見える世界はひとつじゃない”
“アッと驚くような出逢いがぜったいある”


そしてファンタジック探しに飛び出してpartyに参加してくれたこの場にいた全ての人に感謝を届けようとしているのがこの熱かったセットリストから伝わってくる。


naoさんの想いをたくさん受け取って、歌詞やメロディにすっかり酔いしれて、気づけばもう最後の歌詞、“奇跡を起こしにゆこう”と歌われていた。

 

激しい曲が多く熱く燃えたライブで、ライブとしては大満足の内容だった。まさに今日参加できたことは奇跡かもしれない。それほど出演者、観客共に楽しんで一体となったライブだった。


そして曲の余韻を残しつつ、演奏が終わると出演者が退場していく。

 

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出演者が退場後、会場にアンコールが鳴り響く。最初は小さいアンコールの声が徐々に会場に浸透し、大きくなっていく。最後には割れんばかりのアンコールが会場を支配した。

するとバントメンバーとnaoさんが再び入場し、ステージに立った。これから再び始まる熱いステージに会場の熱気も再び高まっていく。そしてアンコールがバンドサウンドと共に始まった。

 

アンコール1曲目は「LOVE×PHASE」。


“げっちゅらぶ!”


と曲の合間に合いの手が入るテンポも良い楽しい楽曲だ。今回のライブでもサビの部分で合いの手が入り、観客はもちろん歌っているnaoさんもとても楽しそうだった。

 

アンコール2曲目はMCで「季節外れのカバー曲」と語り、I’veの名曲「Ever stay snow」が演奏された。

ファンも予想外の選曲に思わず声が上がる。もともと2011年に「TRIVAL LINK」でカバーされていた楽曲であったが、ライブでは初歌唱。あまりに予想外、まさかの選曲に会場内は釘付けとなった。激しい曲ではないものの雪のような繊細な音を見事に歌い上げ、会場内は貴重な曲に酔いしれた。

 

アンコール最後はなんと「spiral of despair」。
演奏が始まった瞬間、会場は何が起こっているかわからなくなるほど騒然し、状況を認識すると各所で悲鳴が上がった。fripSide時代の名曲であり、ソロになってからは初披露、歌うのも2008年9月以来8年ぶりであった。8年前はベースがいないバンド編成であり、ギター、ベース、ドラムが揃った編成で行うのは今回が初めてである。
ファンも様々な想いでこの曲を聴いていた。

死ぬまでに聞きたい曲と言ったファン、fripSideの楽曲中でもひときわ思い入れの深い曲と言うファン、ファン一人一人が違った受け止め方をしただろう。8年前に歌った時よりも力強く、時に儚く、ソロになってからnaoさんの成長を示すような歌声でアンコールのラストを見事に飾った一曲であった。

 

 

 「spiral of despair」の衝撃後、再び出演者が退場する。
しかしアンコールが鳴りやまない。「楽しい時間を終わらせたくない」、「もっとnaoさんの歌を聴きたい」というファンの想いが詰まった声援が会場を包み込む。


するとその想いに応えるかのようにバントメンバーとnaoさんが登場し、2016年アニメ「テラフォーマーズ リベンジ」のED主題歌「Revolution」がnaoさんの歌声と共に始まった。2013年アニメの「超次元ゲイム ネプテューヌ」以来のアニメタイアップ曲。
この曲も例にもれず激しい曲だ。ダブルアンコールでも観客を熱くする。

 

そして正真正銘のラストを飾るのは「Dimension tripper!!!!」。
naoさんが「ゆいにゃん(※榊原ゆい)のライブでEternal Destinyが聞けないのは嫌でしょ?」とnaoさんの代表曲でもあるこの曲がSET LISTに半ば強引に入れられた。

 

アーティストとファンの間には絶対的な壁が存在している。しかしこの曲はネプテューヌでゲームのキャラクターとプレイヤーを繋げてくれたようにアーティストとファンを高い壁を乗り越えて繋げてくれるそういった思いが感じられる。

 

naoさんのファンにはfripSide時代からのファン、ソロになってからのファン、南條さんのfripSideをきっかけとしたファンなど様々なファンがいる。

しかしそんな新参や古参といったファン歴の長さなんて関係ない、そんな次元を超えてみんな繋がって欲しいという願いもあるのかもしれない。
そんなnaoさんの想いを感じながら聞いた「Dimension tripper!!!!」はひときわ目頭を熱くさせるものがあった。

 

“「Fortune favors the brave.」”
“Dimension tripper!!!!”

 

歌詞やメロディに込められたnaoさんの想い。ライブの最後にこの曲が選ばれた意味が自ずと伝わるだろう。最後のサビを歌い切りラストの曲は終わりを迎えた。

 

そして最後にnaoさん、バンドメンバー、山下慎一狼こと王様が一列に並び、「ありがとうございました」と挨拶して締め。おまけでnaoさんのハイタッチもあった。

 

全23曲。naoさんのワンマンライブ史上最多となる曲数だ。曲調も激しい曲が多く、出演者も観客も完全燃焼するようなライブだった。何よりnaoさんがとても楽しそうに歌っていたのが印象的でその姿を見れただけでも満足だ。今日こんな楽しい時間を提供してくれたnaoさんに感謝したい。楽しかった、この場に入れて良かった、そう感じずにはいられない最高のライブ。
是非またやってください!

 

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 nao one man live お久しぶりですん歌います。~とうとう前厄 orz LV.31!!~ SET LIST
2016.6.26(sun) @吉祥寺CLUB SEATA
01.Another Reality
02.Symmetric Generation
03.侵食のサクリファイス
04.黄昏のリベリオン
05.Mars
06.Blue-LoveChime
07.Pure Seven days
08.ドキドキ ☆ Fallin’Love
09.stellar my tears
10.startline
11.Rave:tech(^_^)New;world
12.平衡SPECTRUM
13.とある小国のお姫様が、会ったこともない兄の家にやってきて住みついた事情。
14.永遠なる絆と想いのキセキ
15.Light the World
16.N.O.S
17.相対性VISION
18.Wonderhell party time
Encore
19.LOVE×PHASE
20.Ever stay snow
21.spiral of despair
Double Encore
22.Revolution
23.Dimension tripper!!!!

Live Member
Vocal: nao
Guitar: 寺前甲(Demetori)
Bass: 榎本敦
Drums: 寺前直(Demetori)
PA: 脇阪勇樹
Manipulator: 呉 碩根
Prompter: 山下慎一狼
Special Thanks: nao All Fans & Friends